« 性善説か性悪説か | トップページ | 東篭ノ登山・西篭ノ登山・水ノ塔山(10月3日) »

2015年9月30日 (水)

愛染明王

秋の連休に東京に出かけたついでに、上野の東京国立博物館に寄りました。   
今回は常設展示を見るのが目的でしが、常設展示を「総合文化展」と呼ぶようです。いわゆる常設展の会場の中に特集や企画ものがあり、期間限定のものがあるので「常設」とは呼びづらいのかもしれません。   

東洋館がリニューアルしてからは初めてです。   
とりあえず本館に入ってしまいましたが、本館を一回りしたら疲れてしまって、東洋館はあまり丁寧に見ませんでした。次に行くときには事前によく調べてから出かけたいと思うのですが、頼みのHPは残念ながらあまり見やすいものではありません。   
印刷物として館内に置いてあるものは見やすくまとまっていたりするので、それをPDFファイルでダウンロードできるようにしていただけると便利なのですが。   
見るポイントを絞らないまま歩くと、足は疲れるし、のどは渇くしで、あまりよい印象が残りません。
長期戦を覚悟で東博を歩くなら、飲み物と軽食を持って歩きやすい靴を履いて、ハイキング気分で行くとまた違った楽しみ方ができそうです。

さて、今回の目玉は内山永久寺の重文「愛染明王」でした。この仏像は東博の所蔵品ですがいつでも見ることができるわけでもないようです。

B 
   愛染明王(東京国立博物館蔵)

この画像はWikipediaの「愛染明王」の項の画像からお借りしました。すばらしい像です。   
この像のあった内山永久寺は廃仏毀釈で廃寺になってしまいましたが、明治までは「西の日光」と呼ばれた大寺だったそうです。   
密教では、不動明王が大日如来の化身ということで明王のいちばんに挙げられています。   
それに比べると、愛染明王は名前だけしか知りませんでしたので、今回少し調べてみました。   

不動明王が胎蔵界で最高の明王であるのに対して、愛染明王は金剛界で最高の明王である。   
愛染明王は理趣経の教えを表している。理趣経は金剛頂経に含まれていて、真言宗の常用経典。   
愛染明王の功徳は「煩悩と愛欲は人間の本能でありこれを断ずることは出来ない、むしろこの本能そのものを向上心に変換して仏道を歩ませる」ということです。これは当然のことながら理趣経の教えです。   
その昔は、大日如来の守護者として不動明王と愛染明王がセットで左右に安置されたこともあったらしい。   
日蓮の曼陀羅においては、不動明王は生死即涅槃をあらわし、愛染明王は煩悩即菩提をあらわす。 

だいたいこんな感じです。
愛染明王は理趣経の教えを表しているといわれて、この写真をよくよく見れば、お顔は憤怒相ですが、目じりや口元などは確かにいくぶん微笑んでいるように見えます。理趣経の教えを表す姿の基本は「やさしく微笑んだ姿」です。

さて、いちおう東洋館についても書いておきます。
東洋館は、地上5階・地下1階で中央が吹き抜けになっている不思議な構造でした。展示してあったのはエジプト・インド・中国の石像・石仏と工芸品です。その中では中国の石仏がよかったです。
 

東博の常設展示を見学していつも思うのは、わりと地味な感じがすることです。劣化を防ぐためなのでしょうが、薄暗く、少し蒸し暑く、華が感じられません。   
経済大国??の首都にあるナショナルミュージアムですから外国からの観光客も大勢が期待して来るのでしょうし、もう少し展示にメリハリをつけて、これが目玉ですってわかりやすくしたほうがよいと思います。   
それと休憩場所や椅子を増やすとよいですね。    

« 性善説か性悪説か | トップページ | 東篭ノ登山・西篭ノ登山・水ノ塔山(10月3日) »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1995423/61843263

この記事へのトラックバック一覧です: 愛染明王:

« 性善説か性悪説か | トップページ | 東篭ノ登山・西篭ノ登山・水ノ塔山(10月3日) »